少子高齢化に伴う介護人口の増加で介護業界の需要は増えています。豊富な求人募集から自分が希望する条件で働きやすいのが魅力の介護士の仕事ですが、全ての人に適性があるとは限りません。
介護業界で求められる大事な資質の一つがコミュニケーション能力です。
日本では日常生活で介護を必要としている人が700万人以上にも上りますが、その中の3割近くが単身生活と言われています。普段の生活で人と関わることの少ない単身生活の人にとって、介護士との会話は大切な時間です。
とはいえ、自分の話ばかりをしていれば相手に嫌がられてしまいます。自分が話すのではなく、ストレスや不安を解消させるために相手の話にしっかりと耳を傾けられる聞き上手になることが必要です。
世の中の仕事の大半は社会に影響を与えるもので、どんな職種でも間接的に人の役に立つことができます。中でも介護職は困っている人を手助けするという達成感を得られるのが特徴です。
損得勘定を抜きにして人のために何かをしてあげたいという感情を持てなくては続けて行くことはできません。介護職は常に相手の立場で物を考えて最善の方法を選択できる観察力と思考力を持っている人に向いています。
人と関わる仕事をする上で持ち合わせていないければいけないのが温厚さです。仕事で関わる全ての人が良い人とは限りません。時には身勝手でわがままな要介護者の対応をしなくてはいけない場合もあります。どんな時でも怒らずにいられる温厚な人柄も介護職向きです。